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喫煙 タバコ 歯肉、歯周病への影響。
タバコは、心理的依存とニコチンに対する身体的依存があると言われています。
タバコの影響により、口腔内にも様々な影響がでます。
ニコチンの血管収縮作用により歯ぐき中の毛細血管内血流量が減少します。それによりヘモグロビン量及び酸素飽和度の低下を起こします。つまり歯ぐきが枯渇状態になり、影響がいきわたらなくなります。
そして歯ぐきが赤黒、赤紫を呈します。これはメラニン沈着によるもので、一目でわかるようになります。
喫煙者では歯周ポケットの深さや、歯槽骨(歯ぐきの周りの骨)吸収がともに大きく、歯周病の罹患率が高く、重度であることが分かっています。
喫煙は免疫機能に対して抑制的に作用することによって、歯周病を更に悪化させてしまいます。
ニコチンは、免疫に働く好中球の貪食能や走化性を低下させ、マクロファージによる抗原提示機能も抑制してしまいます。
免疫グロブリンA(IgA)、免疫グロブリンG(IgG)が低下してしまうこともわかっています。
喫煙は、歯周病の最大の危険因子と言えるのです。
日本では受動喫煙防止対策の強化によりタバコを吸える環境はどんどん狭められ、禁煙を考えている喫煙者も多く、喫煙率は年々減少傾向にあります。
ただ、まだまだ働き盛りの男性を中心に喫煙率は高いです。
喫煙者で喫煙をやめたがっている人、禁煙希望者はどれくらいいるのでしょうか。
ある調査では、男性26.1%、女性39.0%という結果だっとのこと。約3分の1の喫煙者が禁煙したがっているということになります。
一方で、禁煙治療の方法などについて情報は不足している現状です。
禁煙治療が受けられる医療機関がわからないという人が、男女ともに半数ほどいるとの調査結果があります。
また、タバコをやめたいと思っても禁煙外来を受診しない喫煙者は多く、禁煙外来の受診率は喫煙者の1%~2%と言われています。
受動喫煙防止対策が強化も大変重要ですが、禁煙に対する支援活動もとても大切であることがわかります。
身近な歯周病というところをきっかけに是非禁煙外来にかかる患者さんを増やしたいと考える今日この頃です。
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