「痛くない麻酔・治療」を心がけています
当院は、歯医者が嫌いな理由の1位である「痛み」を取り除くことの手間を惜しみません。
昔、歯医者さんで痛い思いをした方は、どのタイミングが痛かったのでしょうか?今は、麻酔の注射をする時も、治療の時も痛くない治療方法になってきています。
では、どんな方法で痛くないようにするのでしょうか?その方法を「知ること」で怖さが減り、感じる痛みも減りますので、ご一読いただけると幸いです。「痛くない」ための段取りは以下のようにします。
痛みを和らげる処置の流れ
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Flow01
表面麻酔
麻酔の注射針の痛みを感じないように、まず歯ぐきに、「表面麻酔」をします。
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Flow02
麻酔を温める
注射針の痛みを感じなくても、冷たい麻酔液を注射されると痛みと感じます。ですので、麻酔液を体温と同じ37度に暖めて注射します。
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Flow03
細い注射針を使う
同じ注射をするのに、針が太いと細いとでは痛みが違ってきます。
当院では、歯科麻酔用の一番細い注射針を使用しています。 -
Flow04
電動注射器を使う
注射液の挿入スピードを制御することによって、痛みを感じづらくします。
虫歯治療
- 冷たいものや、温かいものがしみる。
- 甘いものを食べると歯が痛い。
- 歯がズキズキする。
- 歯に穴が開いた。
こういった症状があるときは、虫歯の可能性があります。
虫歯の原因とは
プラークとは歯垢のことで、口の中の細菌が歯の表面に付着し、固まった状態のことを指します。
このプラークには1mgにつき1億以上の細菌がいると言われています。
この細菌が糖質を栄養にして増殖して、更に酸を出すことによって歯の表層のエナメル質を溶かし(脱灰と言います)、進行すると穴となってしまいます。
食事をするとお口の中は酸性へと傾きます。これを唾液が中和し、溶け出したミネラル分が歯の中に戻るため、食事後にすぐに虫歯になることはありません。
しかし、磨き残しによってプラークが増殖したり、口の中に長時間糖分が存在したりすると、歯の中に溶け出たミネラル分が戻らず、虫歯へと発展します。
毎食後の正しいブラッシングでプラークをしっかり落とし、常にお口をキレイにしておくことが重要です。また、だらだらと食事やおやつを食べ続けないようにして、口の中に糖分がある時間を減らすことが重要です。
虫歯の進行度と治療方法
治療方針
当院では歯を最大限残すことを目標に、歯を削る量は虫歯のみの最小限にとどめ、患者さんに年齢を重ねても自分の歯で食事を楽しめるような治療を提供できるように努めています。
C0
本当の初期虫歯で、歯の表面のエナメル質がわずかに溶けはじめて白濁していますが、痛みは感じません。
ちなみに、COの「O」はObservation(観察)の頭文字の「O」です。
治療方法
フッ素という薬剤を歯に塗布し再石灰化を促し、虫歯が進むのを抑えます。また適切なブラッシングを行うことで治癒することがあります。
C1
歯の一番表面のエナメル質が溶け、黒い小さな穴ができた状態です。冷たいものがしみることはありますが、あまり痛みは感じません。
治療方法
薬剤を塗布して進行を止めたり、削って治療する場合でもほぼ痛みのない処置で終わります。
C2
象牙質(図ではオレンジ色の部分)に虫歯が進んだ状態で、冷たいもの・甘いものを食べるとしみたり、痛みを感じることがあります。
治療方法
虫歯部分を削るため、麻酔をし、樹脂(レジン)を詰めます。
進行具合によっては、型取りをして詰め物をする事もあります。
C3
虫歯が歯髄(歯の神経)に達し、大きな穴が空いている状態です。
飲食時に痛みを感じ、次第に何もしなくてもズキズキと痛むようになり、歯ぐきが腫れ、出血をすることもあります。
痛みを感じなくなることもありますが、歯の神経が死んでしまったサインです。
そのままにしておくと、神経が腐り、細菌が歯の根の先まで入りこみ、痛みが復活しさらに痛くなります。
治療方法
虫歯を削り、歯の根の治療(根管治療:こんかんちりょう)により神経を取り、「被せ物」をします。膿(うみ)がある場合でも根管治療で膿の原因である細菌を除去し、根の中をきれいにしていきます。また場合によって、抜歯することもあります。
C4
歯冠部分がほとんど溶けてなくなり、歯根まで虫歯に侵された状態です。神経が死ぬと痛みはなくなりますが、歯根部に膿がたまると再び激しく痛みます。また、膿が出て、歯ぐきが腫れます。
治療方法
場合によっては保存治療を試みることもありますが、抜歯が一般的です。
歯を失った後の治療は、入れ歯・インプラント・ブリッジのいずれかになります。
詰め物や被せ物の種類には、保険が適用されるものと、保険が適用されない自費診療のものがあります。金属アレルギーがご心配な方のために、メタルフリーの歯科治療も行っておりますので、詳しくは下記のページをご覧ください。
審美治療根管治療(歯の根の治療)
その場合、歯の根(神経)の治療が必要になります。
この歯の根の治療のことを根管治療(こんかんちりょう)と言います。これは、死んでしまった神経や血管を取り除いて根の中をキレイに消毒・洗浄し、薬剤を詰めて密封する治療のことです。
とても繊細な治療ですが、その後の歯の寿命の長さを左右するとても大事な治療です。
根の中は歯の種類によっては形も複雑で、手探りの作業になるため時間を掛けて歯の根の治療を行わないと、根の先まで完全にきれいに出来ません。そのため根の治療は複数回来院が必要になります。
重度の虫歯や、根の病変、痛み、違和感でお悩みの場合は、一度当院にご相談ください。
自分の歯に勝る歯は、この世に存在しません。
治療に時間がかかるので大変な治療ですが、ご自身の大事な歯を温存するために併走いたしますので、一緒にがんばりましょう。