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歯のコラム

シェーグレン症候群 ドライアイ 口腔乾燥

シェーグレン症候群について説明していきたいと思います。
普段はあまり耳にしないかと思います。
涙腺や唾液腺を標的とする慢性炎症による外分泌腺障害を起こし、全身性の臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患です。
女性に多く、関節リウマチ患者の4人に1人にシェーグレン症候群が見られると言われています。
原因は不明と言われています。
 
症状としては眼の渇きと口の渇きを訴えることが多いです。
ですので、まだ診断されていない患者さんが歯科医院を受診される可能性もあります。
口が渇く、喉が渇く、口がネバネバするなどの口腔乾燥感、口腔内の痛み、味覚がない、口唇や口角のひび割れ、口内炎ができやすいなどの症状が現れます。
更に唾液の分泌量が減少すると、会話や嚥下が困難になる口腔機能障害が出ることもあります。
また唾液減少に伴って、口腔カンジダ症やむし歯、歯周病が悪化することがあります。
 
他には関節痛や関節炎を呈することが多いです。
また腎臓や肺にも障害がでることもあります。慢性甲状腺炎(橋本病)を併発することもあります。
その他にも多くの病変が現れると言われています。
 
根本的な治療法はないので対症療法が中心となります。
乾燥症状を軽快させることと、疾患の活動性を抑えて進展を防ぐことが目的に行われます。
口腔内に関しては、むし歯歯周病が悪化しやすいので歯をしっかりと磨くことが大切です。
またうがいや水分の摂取、人工唾液や保湿剤の利用を行います。
 
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