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肺炎 口腔内細菌
現在、中国では原因不明のウイルス性肺炎が起こっています。
検査した結果、新型のコロナウイルスが確認されたとのニュースは、ご存知の方も多いと思います。
人に感染するコロナウイルスには重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群を引き起こす種類があるが、今回はそれらとは異なるとのことです。
WHOはさらに調査が必要と発表しております。
今回はウイルス性の肺炎ですが、肺炎と言っても様々な病態があります。
様々な肺炎を含めて、肺炎は日本人の死亡原因の3位なのです。
特に高齢者に多い誤嚥性肺炎は、唾液や飲み物、食べ物が誤って気管から肺に入り込んでしまい、その際に口腔内の細菌が肺に入ってしまうことで発症します。
高齢になると、嚥下反射や咳反射が低下するため、誤嚥を起こしやすくなります。
口腔ケアで口腔内の細菌数を減らし、飲み込みの機能(嚥下機能)を向上することで誤嚥性肺炎を発生率を下げる効果が期待できると言われています。
特に歯周病と誤嚥性肺炎の関連性は以前から指摘されています。
歯周病はプラーク中の歯周病原細菌を原因とする病気です。日常の口腔のケアが不十分であると歯肉に炎症が生じ、徐々に歯周ポケットが深くなっていき、歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
プラーク1mg中の細菌数は約 10 億個といわれています。べったりとプラークが歯に付着していると、それだけで誤嚥性肺炎のリスクが高くなるのは一目瞭然です。
プラークとは食べかすではなく、細菌の塊。バイオフィルムという強固な塊を作って定着していきます。
歯周ポケットの中に入り込んだプラークは、歯周病の進行に関係しています。
またこのプラークは歯の表面や歯周ポケットの中だけでなく入れ歯(義歯)にも付着します。
入れ歯(義歯)の素材はプラスチックの部分が多いですから、よりプラークがつきやすく吸着しやすいです。
歯のお手入れだけでなく、入れ歯(義歯)のお手入れも誤嚥性肺炎予防に繋がります。
誤嚥性肺炎を予防するためには2つのポイントがあります。
まずは口腔内(入れ歯も含む)を清潔に保つこと。そして口腔機能、嚥下機能の維持・向上を目指すことです。
ホームケアだけでなく。かかりつけ歯科医院への定期的な通院が大切です。
当院では歯周病を中心とした、かかりつけ歯科医院としてのメインテナンスやブラッシングアドバイスに力を入れています。
あまり定期的に通院されていない方は、ぜひ定期的なメインテナンスをすることをオススメします。
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横浜相鉄ビル歯科医院 吉田