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ゴリラ 手話で歯の痛みを表現
こんにちは。
皆さんは世界で初めて手話を使い人間との会話に成功したゴリラである「ココ」をご存知ですか?
米カリフォルニア州の研究施設で飼育されていましたが、昨年の6月19日に46歳で亡くなりました。
ふと思い出したので今回記事にしたいと思います。
手話で自分の意志や感情を伝えることもでき、会話もできます。
2012年の時点では手話で2000語以上を操れるようになり、嘘やジョークを言う事もあったとのことです。
猫が好きなようで、ゴリラがペットとして猫を飼うことができたようです。
当初飼育員達は、ココが猫を殺してしまう事を危惧していたようですが、体を舐めたり抱きかかえたりして、愛情を注いで育てだしたとのこと。
しかしある日、猫は車に轢かれて死んでしまいました。
手話でそのことをココに伝えた所、「話したくない」と手話で答え、大きな声で泣き続けたのです。
つまりココは「死」の概念も理解していたといういうことです。
そんなココですが、歯科関係に関しても有名なエピソードがあります。
2004年に手話で歯の痛みを訴えて抜歯手術(歯を抜く手術)を受けたことが話題になりました。
痛みの程度を示す1から10までの表を見せたところ、激しい痛みを意味する9や10を指したとのことです。
これは実際に医療現場でも痛みの程度の評価として行う手法で、数値評価スケール(Numerical rating scale:NRS)と言います。
直線を0から10までの11段階、あるいは0から100までの101段階に区切り、0を“痛みなし”、10あるいは100を“想像できる最大の痛み”と記して、現在の痛みの強さを数値で示してもらう方法です。
また痛い場所を的確に指で示したとのこと。
それによって歯科医師、獣医師達により、むし歯を発見し1本の歯を抜歯したところ、以後食事を楽しめるようになったというエピソードです。
手話で的確に自分の症状を伝えることができ、無事に治療が成功したのです。
それ以来、なんとココは電動歯ブラシで毎日歯磨きを行うようになったそうです。
ゴリラの知性の高さには改めて感心させられる出来事でした。
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