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iPS細胞から角膜移植

こんにちは。
大阪大学によると、iPS細胞で作った角膜シートを失明状態の患者に移植する治療をし、今のところ視力が回復傾向にあるとのこと。
このニュースは、大きく報道されていてご存知の方も多いと思います。
iPSを使った角膜の再生医療は世界で初めてとのことですの、今後の経過に大きな期待が膨らみます。
この角膜シートは京都大学から提供された他人のiPS細胞を培養して作られたもの。
角膜移植で課題とされてきたのがいわゆる拒絶反応です。
他人のiPS細胞のため今回も経過を追う必要はあるでしょうが、今のところ拒絶反応は出ていないとのこと。
また失明状態だった視力は移植後に回復しているということです。

昔から行われている角膜移植ですが、移植された他人の角膜を自らの組織から排除しようとするいわゆる拒絶反応が約30%程度に起こる可能性があるとのこと。
角膜移植の場合は、手術後3~6ヶ月くらいしてから発症することが多いようですが、1年以上経ってから発症することもあります。
そのため角膜移植患者はこの拒絶反応が起きてしまうかが一番不安であると言います。

またドナーの角膜不足で、移植は数年待たないとできない時期もあり、
そのため今回のiPS細胞を利用した角膜シートの移植のニュースは、かなり大きな一歩と言えます。
今後は経過とともに、角膜シートの安全性などを慎重に調べていき安全性と有効性が確立されれば、
高品質な角膜の安定的な供給ができ、世界的な提供者不足の解消に貢献できるため、角膜移植分野での革命とも言えます。
しかし、費用は現状は高額です。
今後更に手術を受ける人の数が増えれば、角膜細胞シートのコストが下がるため、もっと安くできる可能性もあるとのこと。

このようにiPS細胞を使った研究は活発になっています。
歯科分野への応用も大変興味深く、今後の更なる研究が期待されています。

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