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脂質異常症 歯科治療
こんにちは。
今年の健康診断は皆さんもう受けられましたか?
よく健康診断で指摘されるものの中に脂質異常症というものがあります。
当院でも治療にあたって全身の健康状態を伺うと、薬を服用されている方を多く見かけます。
脂質異常症とは、血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる、あるいは少なすぎる状態をいいます。
血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が基準値よりも高すぎても、逆にHDLコレステロール(善玉コレステロール)の値が低すぎても、動脈硬化を引き起こすリスク因子になります。
このため、脂質異常症は心筋梗塞や脳梗塞など、動脈硬化によって発症する可能性のある血管系の病気の引きがねになると言われています。
脂質異常症は基本的に症状が現れないことが多いです。いわゆるサイレントキラーと言われます。
気づかないうちに、血液中でLDLコレステロールが酸化して酸化LDLコレステロールとなり、血液がどろどろになってしまいます。
そして動脈硬化が進行し、狭心症や脳梗塞に至ります。
脂質異常症には次の4つのタイプがあります。
・高LDLコレステロール血症 LDLコレステロールが多いタイプ
・高トリグリセライド血症 中性脂肪が多いタイプ
・低HDLコレステロール血症 HDLコレステロールが少ないタイプ
・高non-HDLコレステロール血症 総コレステロールから善玉コレステロールを引いた値が高いタイプ
脂質異常症の薬は、大きく2種類に分けられます。
主にLDLコレステロールを減らす薬と中性脂肪を減らす薬です。
上のタイプ別では、高トリグリセリド血症は中性脂肪を減らす薬、それ他にはまずスタチンが使われます。
様々な薬がありますが、中には副作用で出血をきたす薬もあるので歯科治療に際しては注意が必要な場合もあります。
中性脂肪を減らす、一般名イコサベント酸エチルと、一般名オメガ3脂肪酸エチルです。
これらは特に抗血小板薬や抗凝固薬と併用している場合に注意が必要と言われています。
歯科医院を受診する際にはお薬手帳を持参するなどして申し出るようにしてください。
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