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風疹

こんにちは。今回は風疹について記事にします。
昨年も流行しましたが今年もその勢いはとどまっていないようです。首都圏に多く、全国に流行が拡大してきているとのこと。
2018年の累積患者数は2917人でしたが、2019年に入ってからはすでに1718人(6月12日時点)に上っているとのことです。
流行の背景とともに、ワクチンを打っていない世代があること、妊婦に感染すると重大な合併症を伴うことから、
厚生労働省は2019年からの約3年間に対象世代(1962〔昭和37〕年4月2日から1979〔昭和54〕年4月1日生まれ)の男性に対して原則無料で風疹の抗体検査・予防接種を実施することにしたとのことです。
今一度症状やワクチンについての知識を整理しておきましょう。
また似たような症状が出る麻疹(はしか)も流行しているので以前の記事「はしか(麻疹)」を必ずお読みください。
 
【風疹の症状】
まずが症状についてです。
38度前後の発熱、耳の後ろや首のリンパ節の腫れ、目の充血がでます。
その後小さく赤い発疹もでます。顔から全身へと広がっていきます。
通常は1週間以内に治りますが、成人の方がかかると重症化しやすいと言われています。
 
別名「三日はしか」の名前がある通り、はしか(麻疹)に似たような症状が出ます。
麻疹より症状は軽く、短い期間で治ることが多いのでこのような俗名となったようです。
 
【原因】
風疹ウイルスが原因です。
感染した患者さんの咳やくしゃみ、鼻水や会話などでうつります。いわゆる飛沫感染です。
中には症状が出ない場合もあります。この状態を不顕性感染と言いますが、この時にも十分な感染力があります。
また14日間程度の長い潜伏期間があるため、感染していることに気づかずにうつしてしまうこともあります。
 
 
今回、厚生労働省によって無料で風疹の抗体検査・予防接種を実施するようになったのは、一度も風疹の定期予防接種を受ける機会がなかった40代前後の男性に多く発症しているためです。
感染者を減らし、風疹で最も重大な母子感染による「先天性風疹症候群」を防ぐことが最大の目的と言えます。
【先天性風疹症候群】
これは、生まれた赤ちゃんに難聴や白内障、先天性心疾患などを起こすものです。
妊娠20週ごろまで、特に12週ごろまでの妊娠初期の女性が風疹に感染すると、発症する確率が高くなります。
 
【治療】
風疹は麻疹と同様に、発症してからウイルスを抑える特効薬、抗ウイルス薬がありません。ワクチン接種による予防が最も大切で有効なのです。
ただし、弱毒生ワクチンというタイプのため妊婦に直接予防接種できません。
事前に予防接種を受けておくことと、家庭や職場などで妊婦と接する可能性がある人がワクチンを接種しておくことが重要です。
風疹のワクチンは1回の接種で約95%、2回の接種で約99%の人に免疫ができるとされています。ただし、ワクチンを2回接種しても、十分な免疫がつかない人もいます。
また3回以上受けても害はないとのことです。そのため麻疹も合わせたMRワクチン(麻疹・風疹の混合ワクチン)を選んでもよいです。
抗体がつくまで2~3週間と言われています。
費用は5000~1万円程度が多いです。
 
知らないうちに家族や職場の特に妊婦の方にうつしてしまうと大変です。
今回の原則無料の世代の方以外も意識的に検査や予防接種を受けることが大切だと言えます。
 
 
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