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八重歯
こんにちは。
八重歯というと皆さんはどういったイメージがありますか?
日本では、笑顔のアクセントとして古くより八重歯の芸能人が多数存在し、「かわいらしい」と認識されていて今でもその風潮があります。
しかしこういったイメージはどうやら日本だけのようです。
欧米においては、歯並びが良いことは能力ある企業の上級管理職の外見上の条件だと言われているそうです。爽やかで感じの良い笑顔が出会いの印象の決め手になり、営業成績にも関係すると考えられています。
出っ歯や受け口など様々な不正咬合は、日本人の思っている以上に仕事やプライベートに影響してくるようです。
そして八重歯はドラキュラや魔女などのイメージがあるようです。
また、中国では八重歯は虎の歯と呼ばれ幸福が逃げてしまう、親や配偶者と離別を早めるなどの迷信があり、気にする方が多いとのことです。
八重歯とは、上の前から3番目に生えている犬歯(糸切り歯ともいいます)が、隣の歯よりも低く外側に位置に生えてしまっている状態を言います。
歯科学的に、犬歯には咀嚼の際のガイドとして働き噛み合わせの上で重要な役割があります。
また歯の中で一番根が太くて長いため、寿命が最も長い歯です。ブリッジや義歯の設計で重要なkeyとなる場合も多いです。
しかし八重歯の状態では、本来の役割が果たせないだけでなく、歯磨きもしにくいことから虫歯や歯周病になりやすいです。
そのため歯科学的には矯正をしたほうが良い場合もあります。
八重歯になる原因は様々です。
①顎が小さい、または歯が大きい
顎が小さいとスペースがなくなり、すべての歯が並びきることができずに歯がずれて生えてきてしまいます。
柔らかい食べ物ばかり食べていたり、離乳が遅れたりすると顎の成長が止まってしまいます。
小さい頃から、ものをよく噛んてで食べる習慣をもつことが大切です。
②乳歯が虫歯
乳歯が虫歯になっていると歯が虫歯で減った分ずれてしまうことがあります。
③乳歯が取れるのが遅かったり逆に早く脱落してしまった場合
乳犬歯という歯が遅くまで残った状態だと永久歯の犬歯が正しい位置に生えにくくなります。
また上の乳臼歯という歯が早く抜けた場合、奥歯の永久歯が前のほうに移動して犬歯が生えるはずのすき間を閉じてしまって犬歯がずれて生えてしまいます。
上の犬歯は永久歯の中でも遅く生えるのでこういったことが起こりやすい歯と言えます。
国際交流が増えてきた今、海外の人と交流する際のエチケット、身だしなみとして歯並びをもう少し意識することが日本人には必要かもしれません。
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横浜相鉄ビル歯科医院 吉田