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日々の徒然なるままに

象牙 ゾウの牙

こんにちは。
 今回は象牙について記事にしたいと思います。
象牙の国際取引はワシントン条約で原則禁止とされていますが、日本国内では条約による規制前に取得し、指定機関に登録した上で売買できる。
日本に対して国際的な批判が強まる中、7月より規制を強化して不正取引防止を目指すとのニュースを見ました。
 
その背景にはゾウの個体数が減少してきたことによって価値が高まっていることがあるとのこと。
この高い利益を求めて密猟を行うものが後を絶たず、問題となっていて、
生息する各国においては国立公園や自然保護区が設定され、ゾウは保護されている。
 
ゾウの牙は日本では、主に印鑑の材料として伝統的に利用されたり、材質が美しく加工も容易であるため、その他の用途でも使用されています。
実はこのゾウの牙はもともと歯が進化したものであるとご存知でしょうか?
 
多くの哺乳類では、長く尖った歯である犬歯が発達したものであるが、ゾウの牙は第2切歯という、人間でいうと真ん中から数えて2番目の歯が
発達したものです。
 
以前、サメの歯について記事にしたと思いますが、歯は動物それぞれで固有の形や数があり、大変興味深いです。
ゾウの口の中の歯は、大きな板状の臼歯が上下に1本ずつあるだけで4本しかありません。
主に草や葉、果実などを食べる草食動物なので肉食動物ほどに口の中の歯は鋭利に発達していないのかもしれません。
この奥歯は6回生え変わることができます。
最後の6番目の歯が摩耗しきってしまうと、もう生え変わることはなくうまく噛めない状態になってしまいます。
 
また牙も歯であるので、人間の歯と同様に中には神経が通っています。
ですのでこの牙が折れたりすると、強い痛みが出ることもあり、その痛みに耐えきれずに死んでしまうこともあるそうです。
 
ではこの牙はどういった役割をしているのでしょうか?
 
地面を掘ったり、樹皮をはがして食べたり、邪魔な木を持ち上げたりする役割があります。
またオス同士のケンカの際も牙を使用します。
ゾウの生活において象牙は鼻とともに大変重要な役割を果たしています。
 
人間の都合により絶滅してしまうのは避けてほしいです。
今回のこの規制で、その一歩となってもらいたいと思います。
 
横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田

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