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蓄膿症 副鼻腔炎
こんにちは。
昨日は診療後にインプラントのサイナスリフトという治療法についてのセミナーに行きました。
実は定期的に言っているセミナーなので今回で同様の内容を聞くのが2回目でしたが、昨年と内容も少々異なっており勉強になりました。
今回はインプラントの話ではなく、そこで話に出た上顎洞について話したいと思います。
あまり聞きなれない方もいるとは思いますが、インプラントよりもまずはこの上顎洞に起こる炎症について皆さんの理解を深めてもらいたいと思ったからです。
鼻腔という鼻の穴の空洞はご存知かと思いますが、そこに繋がる空洞が頭の骨の中にはさらに4つあり、それらを総称して副鼻腔と言います。
上顎洞というのはその副鼻腔の中で最大の大きさの物で、上あごの骨の中にある空洞のことです。
この上顎洞に炎症が起こると上顎洞炎という病態になります。
炎症によって膿がたまってしまうと、一般的に蓄膿症と言われ、こちらの方が皆さんは耳にしたことが多いのではないかと思います。
(蓄膿症は上顎洞以外の副鼻腔も含みます)
風邪や花粉症等の原因によって、鼻腔が炎症を起こして症状が長引くと、鼻の奥の副鼻腔に炎症が広がってしまいます。
そこからさらに炎症が続いて膿が出るといわゆる蓄膿症という状態になります。
症状として、鼻づまり、ドロッとした黄色い鼻水が出たり、嫌な匂いがしたりします。また発熱、頭痛、目や鼻の周囲が痛むといった症状が
出ることもあります。
抗生物質を長期間服用して保存治療をしますが、外科処置をすることもあります。
原因としてが上記のような鼻腔からの感染が多いですが、上顎洞の炎症では歯が感染の原因となる場合があります。
これは歯の根の炎症や歯周病の炎症が、骨から上顎洞まで広がってしまって起こります。
歯が原因の炎症の場合は、歯の治療や抜歯が必要です。
今回蓄膿症を記事にした一番の理由として、歯が蓄膿症の原因になることがあるということを認識していただきたかったためです。
必ず歯医者さんでの問診や問診票の記入の際には、以前蓄膿症にかかったことがあることを伝えてもらえればと思います。
歯の炎症は時に大きく広がり顎の骨や、さらに周囲の組織に広がることもあります。
そうなると炎症反応が強くなり、入院しなければならなくなってしますこともあります。
そのために大事であるのは定期的なお口の中のチェックを受けること、治療すべきところは放置せず、異常があったら必ず歯医者にきて治療を受けること。
自己判断せず診察を受けることが重要です。
大きな問題になる前に、健康な状態をキープしたいですね。
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横浜相鉄ビル歯科医院 吉田