ORAL SURGERY 口腔外科

口腔外科とは?

口腔外科とはお口の中に生じる疾患に対して、外科処置で治療を行う診療科です。親知らずの抜歯、お口まわりのケガや口内炎、顎の骨折、重度の虫歯や歯周病に伴う炎症、口腔がんなどの症例に対応しております。他にも、口内炎などの粘膜の病気、顎の骨にできる腫瘍や膿の切除などの治療も可能です。お口まわりの気になる症状は放置せず、まずは一度ご相談ください。

親知らずの治療

「歯の一番奥が痛い」
親知らずに何かトラブルが起きているのかも知れません。
「親知らずって抜くべきか?抜かないべきか?がそもそも分からない」
そんな風に思われている方も多いのです。

餅は餅屋、歯のことは歯医者。
親知らずのことは、どうぞ気兼ねなくご相談ください。

親知らずの治療ステップ

Flow01親知らずの状態を確認する

親知らずの状態をレントゲン撮影・検査して、わかりやすくお話いたします。
分からないこと、疑問に思うことがありましたら、遠慮なくご質問くださいませ。
※お痛みがある場合は、まずその痛みを取り除く処置をします。具体的には、洗浄・消毒・抗生剤を処方します。


Flow02抜歯

腫れや炎症を抑えてから、抜歯をします。
痛みますので、痛みの少ない無痛麻酔をします。
かかる時間は、通常30分程度ですが、埋まっている親知らずの場合は1時間くらいかかることもあります。


Flow03抜歯後の消毒と確認

抜歯後1日目~1週間後に、消毒と抜いた部分の治り具合の確認をします。また、1ヵ月後にも再確認します。


Flow04抜糸

縫合をした方は、約1週間~10日後に抜糸をします。

外科的歯内療法(歯根端切除術)

歯の根の先の病巣を歯の中からではなく外側から取り除く治療法です。
通常は、根の中からアプローチして感染源を除去するのが第一選択となります。しかし根の外に感染が進んでいたり、膿が大きくたまっていると、通常の根の治療では治らない場合があり外科的歯内療法の適応となります。
歯肉を切開し根の先の周囲の骨を削り、外側から膿を取り出し根の先を3mmほど除去する処置で、歯根端切除術といいます。

外科的歯内療法が適している症例

  • 歯の根の治療では完治しなかった場合
  • 歯の土台の金属が太く長いため、取り除くのが困難な場合、または取り除くと歯に負担がかかる場合
  • セラミックなど高価な被せ物が被っており、壊さずに治療を行いたい場合
  • 側枝(根の中がいくつも分岐している部分)に感染がある場合
  • 根の先に膿がたまり期間がたち、上皮に覆われ歯根嚢胞(しこんのうほう)という状態になっている場合

再植術

正確には意図的再植術と言われ、通常の根の治療を行っても治らない場合に、最終手段として一度歯を抜いて、細菌感染した部分を取り除いてから、もう一度元の場所に戻す治療法です。また根が割れている場合も一度抜いてから、接着し元の場所に戻すこともできます。しかしこれがダメですと歯を抜くことしかないので、本当に最後の手段です。
下の奥歯など骨が厚く、歯根端切除術ができない場合に適応されることあります。

根が曲がっていたりして、歯を抜く時に根が折れてしまう危険がある場合には出来ない場合もあります。また状況によっては治療をしても成功率が高くない場合もあります。
最後の手段としての治療法なので、行う場合は患者さんもよく歯の状況を理解している必要があります。

写真は歯の根が割れている症例です。青い線の部分が割れている部分。一度抜いてから、お口の外で接着し元に戻します。

移植術(自家歯牙移植)

歯を抜くことになった際に、使っていない親知らずを利用して自分の歯を抜いたところに移植する方法を自家歯牙移植といいます。
自分の歯を使うため、最大のメリットは、根や骨を誘導する歯根膜細胞というものも同時に移植できることで、噛み心地が正しく脳に伝達されるため通常の歯の感覚を保つことが可能となり、移植した歯は、他の歯と同じように機能させることができます。

この歯根膜は、噛む力をささえるためのクッションになりますが、インプラントには歯根膜が存在しませんので、咬合力がダイレクトに骨に伝わります。
また、人工材料を使う訳ではない為、アレルギーなど生体への悪影響の心配がありません。この点がインプラントとの決定的な相違です。

ただし、条件によっては治療できない場合もあります。また長期的には、移植歯は通常神経が死んでしまいますので、根が割れやすくなったり、骨と癒着して経年的に歯の根の吸収をおこす事があります。よって、インプラントの方が予後は長いと言われることもあります。

インプラント
ページトップへ