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歯のコラム

知覚過敏

こんにちは。
今日は知覚過敏について書きたいと思います。
知覚過敏についてはCMなどでも取り上げられ、かなり認知が進んだ言葉だと思います。
字のごとく、知覚が過敏になった状態です。
歯ブラシが触れたり、冷たいものが瞬間的にしみて数十秒以内におさまる一過性の痛みのことを言います。甘いものや風にあたって症状が出る場合もあります。
虫歯も似たような症状が起こりますが、知覚過敏の方が瞬間的な症状であると言えます。
持続時間は長くても1分以内と言われており、時間が経てば痛みは消失します。
 
原因について
歯の表面は外層のエナメル質というものと内層の象牙質という2層構造から成り立ちます。
様々な理由で象牙質が表面に露出すると、刺激が神経に伝達され知覚過敏が生じるようになります。

①歯ぐきの退縮
歯ぐきは年齢とともに少しずつ下がってきます。それよって歯の根っこの部分が露出し、象牙質がむき出しの状態になります。
そこに歯ブラシが触れたり、冷たいものなどが触れるとしみてしまいます。
 
②歯の破折
歯をぶつけてしまいエナメル質がかけてしまうと象牙質が露出し、知覚過敏となってしまいます。
また完全にかけていなくてもひびが入っている場合でも、刺激が伝わりやすくなりしみることもあります。
 
③食いしばり、歯ぎしりによって歯が擦り減る
食いしばり歯ぎしりで歯が擦り減ると象牙質が露出することもあります。それによって知覚過敏が出てきます。
 
④酸性物によって歯が溶ける
酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁に摂取するような習慣や、日常的に嘔吐がある方、仕事で酸を使う方などは歯が溶けやすい状態です。エナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。
 
⑤むし歯の治療に伴う知覚過敏
むし歯が深い位置まで及んでいて治療をした際に、一時的にその歯に知覚過敏が起きることもあります。
しばらく経過を見れば知覚過敏がなくなる場合が多いです。
 
⑥ホワイトニングに伴う知覚過敏
ホワイトニング剤の刺激によって、一時的に知覚過敏が起きることがあります。
 
治療法について
①経過観察
経過観察していると次第におさまってくることもあります。
 
②知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏用の歯みがき剤に硝酸カリウムという成分があり、継続して使うことで、知覚過敏の改善効果があることが知られています。
これは歯の神経の周囲をカリウムイオンが多く取り巻いていると神経の細胞が興奮しにくくなるということを利用したものです。
 
③知覚過敏用の薬を塗布する
神経への刺激の伝達が遮断されて、知覚過敏をなくすことができます。これは歯科医院で塗布します。
 
④表面を詰め物で塞ぐ
歯の表面がすり減ったりして、凹みになっている場合には詰め物で埋めることによって刺激が遮断されます。
 
⑤神経を取り除く
知覚過敏は一時的なものがほとんどですが、持続時間が長かったり痛みが強い場合には、歯の神経に炎症が起きていることが疑われます。
そういった場合は神経を取らざるを得ない場合もあります。
 
 
実際は虫歯なのか、知覚過敏なのかご自身で判断はできないと思います。
虫歯だと放置してしまうと大きくなってきてしまいますので、是非チェックにいらしてください。
 
 
横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田

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