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2019/08/02

[歯の治療に関すること]

歯牙腫

こんにちは。
今回は歯牙腫という病気に関して説明していきたいと思います。
というのも本日ニュースにて、インドで7歳児の顎の中に歯が526本あり、摘出手術をして無事成功したという記事を見たからです。
このニュースを見た際に、以前も歯牙腫にて数百本の摘出手術をインドで行ったというのを思い出しました。
調べ返してみると、記憶は正しく2014年にインドに住む17歳の少年の口から232本の歯が摘出されたという報告がありました。
歯牙腫の中でもこれほどの数の歯があるのは大変珍しく、それが数年以内に同じインドで起こっているというわけです。
後ほど歯牙腫については詳しく説明しますが、原因はわかっていません。
しかし、もしかすると私の推測ですが遺伝的な影響や地域的な問題が絡んでいるのかもしれません。
今後このような研究が進んで原因などがわかってくることを願います。
 
それでは歯牙腫とはどんな病気なのでしょうか。
通常大人の歯である永久歯は、親知らずを除くと28本できます。人間の永久歯は生え変わりませんのでそれ以上できていると過剰歯と言われて多い状態になります。
この過剰歯は時々当院でも見つけることがありますが、せいぜい数本の過剰です。
今回のニュースのような数百本となると、かなりの範囲にわたって顎の中に存在しているんだということが想像できます。
 
この歯牙腫は医学的には良性腫瘍に分類されます。
ですが実際には本当の腫瘍ではなく組織奇形(過誤腫)に類似する病変であると言われています。
10~20歳代に多く、一般的に集合性歯牙腫と複雑性歯牙腫とに分類されます。
複雑性歯牙腫は下あごの奥歯に、集合性歯牙腫は一定ではないが上あごの前歯に多いと言われています。
大きくなると周辺の歯牙を圧迫し、歯の根の吸収、歯列不正や顎骨表面の膨隆が起こることがあります。
原因としては、慢性の外傷ごとき機械的刺激はその一因になると言われていますが、明確ではなく通常不明と言われています。
遺伝が影響するとも言われています。
 
今回のインドでのケースでは、複合性集合歯牙腫であったとのことです。
オペは長時間にわたったようですが、7歳の今後の永久歯の萌出は守られる可能性が高いとのことです。
歯牙腫を知っている私でも526本という本数は大変びっくりする数ですが、知らない一般の方はもっとびっくりするニュースだったんではないでしょうか。
 
 
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