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2019/07/18

[歯の治療に関すること]

歯周病菌 最も強力な細菌群 レッドコンプレックス

こんにちは。
歯周病菌の中でも、特にレッドコンプレックスという細菌群について説明します。
これらは重篤な歯周病を引き起こすもっとも危険な菌種群であるとされています。
口腔内には様々な細菌がおり、体の中で一番の数と種類があります。
それらの細菌を、歯周病の原因と関連の深い順にピラミッドとして模式図化して表し、分類することができます。
レッドコンプレックスはその頂点に位置する細菌群で、その下層にオレンジコンプレックス、最下層にブルー、パープル、グリーン、イエローコンプレックスの細菌群が位置します。
 
このレッドコンプレックスはソクランスキー(Socransky)らにより見出されました。
歯周ポケット内の細菌を構成する菌種を分析し、6つのグループに分けました。これが先程のピラミッドのレッド、オレンジ等です。
さらに、歯周組織が健康な被験者と歯周炎の被験者の菌種を比較し、歯周炎ではオレンジコンプレックスとレッドコンプレックスが有意に増加していることを明らかにしました。
これにより歯周病菌の中でも特に病原性の強い菌種として、レッドコンプレックスが認識されるようになったのです。
 
ではレッドコンプレックスはどのような種類の細菌がいるのでしょうか。
以下に示します。
①P. gingivalis
②T. forsythia
③T. denticola
 
オレンジコンプレックスとしては以下があります。
④P. intermedia
⑤P. nigrescens
⑥C. rectus
⑦F. nucleatum
⑧E. nodatum
⑨P. micros
 
 
これらの細菌の特徴を少々見ていきましょう。
 
①P. gingivalisは、偏性嫌気性のグラム陰性桿菌で軟組織に侵入することが確認されており、強い病原性を有するとされています。
付着力が強いためバイオフィルムを形成しやすく、内毒素により歯の骨を溶かすほか、口腔内に悪臭をもたらします。
ジンジパインと呼ばれる蛋白分解酵素を産生します。
 
②T. forsythia嫌気性のグラム陰性菌で、紡錘状の形態をしています。この菌もタンパク質の分解酵素を産生するだけでなく、P.g菌と同様に内毒素を持っていて、酵素も産生します。
歯周ポケットに付着して内毒素により歯周組織などに悪影響を及ぼします。
 
③T. denticolaは嫌気性のグラム陰性菌で、らせん状の形をしていて錐揉み運動をします。
歯周ポケットから組織内および血管内に入り込んで増殖し、タンパク質の分解酵素と免疫抑制因子を産生します。
 
 
レッドコンプレックス(とくにP. gingivalis)がいるかどうかが、病原性の高い歯周炎かどうかの分かれ目となると言えます。
歯周病は細菌の感染ですので、一番はブラッシングで機械的に細菌を落とすこと。そして定期的に歯医者さんでのメインテナンスを欠かさないことが大切です。
自覚症状が出にくいので、気づいたらレッドコンプレックスの細菌群だらけで重度の歯周病になってしまう方も多いので注意しましょう。
 
 
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