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2019/07/16

[日々の徒然なるままに]

口腔アレルギー症候群

こんにちは。
今回は口腔アレルギー症候群について説明していきます。OAS(oral allergy syndrome)と言います。
この口腔アレルギー症候群は花粉症と関連があります。
花粉症といえば、スギ花粉が連想されると思います。これは日本で多い話です。
ヨーロッパではイネ科、アメリカではブタクサ(キク科)が主な原因となるようです。
近年は日本でも初夏から秋の時期にかけて、イネ科やキク科の植物に対するアレルギーの増加と共に、口腔アレルギー症候群の患者も増えているとのこと。
まさに今の時期からですので記事にして詳しく見ていきましょう。
 
まず口腔アレルギー症候群とは、果物や野菜など特定の食物の摂取時に、口や咽頭の粘膜に過敏症状をきたすものです。
口にしてから15分以内に、口の中や唇などが腫れたりかゆくなったりします。
多くの場合は時間経過と共に症状がなくなりますが、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な症状に繋がることもあります。
先程述べたように口腔アレルギー症候群は、花粉症を抱える方に多いことも特徴のひとつです。
 
【原因】
花粉アレルギーの方が、その花粉と似たアレルゲンを持つ果物等を食べた場合に交差反応を起こして発症します。
詳しくは下にまとめてありますのでご参照下さい。
口腔アレルギー症候群は、Ⅰ型アレルギー反応と呼ばれるタイプのアレルギーに含まれます。
ゴム手袋をすると手がかゆくなる経験がある人は、アボカド、キウイフルーツ、バナナ、パイナップル、栗などを食べたときに口の中に違和感や蕁麻疹などのアレルギー症状を起こすことがあります。
これをラテックス・フルーツ症候群と言います。
 
 
花粉の種類によって原因となる食べ物が変わってきます。
・スギ(スギ・ヒノキ花粉症)→トマト
・シラカンバ(シラカンバ花粉症)→リンゴ、モモ、さくらんぼ、イチゴ、大豆、ピーナッツ
・イネ・カモガヤ(イネ科花粉症)→トマト、スイカ、メロン、オレンジ、ジャガイモ
・ヨモギ・ブタクサ(ヨモギ・ブタクサ花粉症)→メロン、スイカ、セロリ
 
 
食物アレルギーとの違いは?
食物アレルギーは、食べた物が一部未消化のまま吸収され、そのアレルゲンに対する抗体が形成された結果、再度吸収した際にアレルギー症状が生じます。
一方、口腔アレルギー症候群の場合は、類似したアレルゲンを含んだ花粉が粘膜を通して吸収され体内で抗体が形成されると、再度口の中に直接接触した際にアレルギー反応を生じます。
 
 
【症状】
先に述べたように15分以内に症状が現れます。
唇や口の中、のどなどの粘膜において、かゆみやヒリヒリ感、しびれ、腫れなどの症状が現れます。粘膜に水ぶくれが生じることもあります。
同時に、鼻水などの鼻炎症状、眼や皮膚などのかゆみ、腹痛、下痢などの胃腸障害も現れることもあります。
また重症の場合は血圧が低下して呼吸困難を起こしたり、意識がなくなるなどアナフィラキシーショックを起こすことも稀にあります。
しかし多くの場合は、自然に症状が消失します。
 
 
【診断】
診断には問診が一番重要です。
どのような食べ物を食べた際にどのようなアレルギー症状が出たかをしっかり確認する必要があります。
確認のためにprick-to-prick testと呼ばれる検査や血液検査、花粉アレルギーやラテックスアレルギー検査が行われることもあります。
prick-to-prick testでは、原因となりうる新鮮な食物を針で刺し、その針で皮膚をさらにさすことで皮膚に変化が生じるかどうかを確認します。
 
【治療と予防】
花粉症の基本的な治療を行い、あわせて口腔アレルギーの治療を行います。
原因となる食物の摂取を避けることが重要です。
対症療法として、抗ヒスタミン薬を処方することもあります。
アナフィラキシーショックが現れた場合には、急速に状態が悪化する危険性もあるため、早急に医療機関を受診することが大切です。
予防としてアレルゲンとなるものの加熱処理により摂取が可能になります。(熱に弱いため)
 
【まとめ】 
当院でも口腔アレルギー症候群と思われるような症状の方が1年に数人受診されます。
医療センター内ですので疑いのある方は併設の皮膚科へすぐに対診できます。
思い当たる症状が出たことがある方は一度検査をしてみた方が良いかもしれません。
 
 
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