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2019/06/21

[歯の治療に関すること]

嚥下障害

こんにちは。
今回は嚥下障害についてお話します。
訪問診療や、高齢の方の診療をする機会も多いので、日々嚥下障害については配慮したり気に掛けることが多いです。
また実際に嚥下機能訓練の指導を行っている方もいますので、今一度記事にしてみようと思いました。
 
【嚥下障害とは】
飲み込む動作が上手くできない状態を嚥下障害といいます。
もし嚥下障害になるとどうなるのか、普段食事をとれる方は考えもしないと思います。
嚥下障害になるととてもつらいものです。
美味しいものを食べたくても食べれない。
お腹がすいてもなかなか上手く食べれないだけでなく、栄養低下を起こしたり、喉にものがつまってしまったり、誤嚥性肺炎を起こしてしまう可能性があります。
 
【症状】
固いものやぱさついたものが食べにくくなってきたとなると嚥下障害が疑われます。
食事中にむせる状態は嚥下障害の症状としてよく見られことです。
水分と固形物の入り混じった食べ物は特にむせやすいです。
また食事の後、声がかれたり声質の変化も、よく見られる症状です。
食べ物を飲み込んだ後に声がかすれたり、痰が絡みやすくなりガラガラした声になったりします。
 
このような症状が出たら検査が必要です。
舌の運動性のチェックや内視鏡検査、嚥下造影検査などがあります。
ご家族の方で上記のような症状や、食事がとれにくい訴えや状態が見られたらチェックと検査をうけるとよいでしょう。
嚥下造影検査が最も信頼性の高い検査方法になります。
 
【嚥下障害に対する対応、治療】
もし嚥下障害になった場合は、軽度な時は誤嚥が起こりにくい様に、食べ物の形態を工夫すると良いと言われています。
水のようなものは誤嚥しやすいためトロミを付けることが良いとよく言います。
とろみ調整食品やゼリー化補助食品を用いたり、ミキサーを使って食品の柔らかさや形状を調整したりします。
しかし嚥下障害が強くなると口から栄養をとるのが難しくなることもあり、点滴で栄養剤を導入することもあります。
 
リハビリを行うことにより嚥下障害が劇的によくなる方もいます。舌や口、首のリハビリトレーニングです。
口と大まかに言いましたが具体的には口唇・舌・頬の訓練です。
他には呼吸訓練や発生訓練を行うと効果的な方もいます。
腹式呼吸の練習を意識して、「パ・タ・カ・ラ」の4音を大きな声で繰り返し発音して、嚥下に関わる筋肉を動かす訓練です。
重度の嚥下障害の場合は手術をする場合もあります。
 
実際に口唇・舌・頬の訓練や発声訓練をしている患者さんもいます。
簡単そうに見えて意外と体力を使いますが、継続して行うと効果的です。
 
【嚥下障害の原因】
様々な疾患の症状や後遺症によって起こります。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病に代表される神経や筋疾患の障害によって嚥下障害を引き起こすことがあります。
また、加齢によっても嚥下機能の低下が起こることも原因になります。
飲み込むときに気道を閉じることができなくなり、食べ物が気管に入りやすくなって誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。
 
食べ物を噛んで飲みこむという動作は、歯で食べ物を砕くこと以外にも舌や口、頬や首の筋肉など複合的な動きによって支えられているということが今回の記事で一番伝えたいことです。
無意識的に、飲み込みやすいかたまりを作って複雑な動きで胃へと送り込んでいるのです。
どこかに障害がでるとその機構が上手く働かなくなってしまうのです。
 
 
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