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2019/06/14

[歯の治療に関すること]

若くして歯周病が急激に進行 侵襲性歯周炎

こんにちは。
今回は侵襲性歯周炎という歯周病について記事にしていきたいと思います。
専門用語であるので聞いたことがある方はかなり少ないと思います。
かつては若年性歯周炎と言われていました。
一般的によく耳にする歯周病というものは、比較的ゆっくり進行するため正確には慢性歯周炎という病態です。
しかしこの侵襲性歯周炎は、急速に進行するタイプの歯周炎で20代から40代の若い年齢層で多いのが特徴的です。
歯周病というと皆さんは50代以降の中高年者に多いイメージがあるかもしれませんが、若い人でも注意が必要と言えます。
 
この侵襲性歯周炎は、全体的に進行してしまう広汎型と、前歯と特定の奥歯にのみ骨の吸収が見られる限局型があります。
重度な歯ぐきの組織破壊の程度に見合わず、歯ぐきの赤みや腫れといった炎症が強く見られないことがあります。
そのため本人としては自覚しにくく、気づいた時にはかなり進行してしまっているケースも多いです。
進行が早いため歯がぐらぐらしてきてから、最終的に抜け落ちてしまうまでが非常に速いので注意が必要です。
20歳代で歯を失ってしまう患者さんもいます。
 
いわゆる一般的な歯周病である慢性歯周炎に比較して遺伝の関与があることが指摘されています。
またAggregatibacter actinomycetemcomitansやPorphyromonas gingivalisといった細菌の比率が高く、生体防御反応や免疫応答の異常がみられることがわかっています。
 
 
早期発見し、早期に専門的な治療を受けることが重要です。
治療の基本は通常の歯周病と同様に細菌のコントロールをすることです。定期的にセルフコントロールとプロフェッショナルケアを受けることが大切です。
若年層では歯ぐきの周囲の組織が再生しやすいので、早い段階で歯周組織再生療法というものに取り組む場合も多いです。
 
また心理的なサポートも重要です。侵襲性歯周炎になってしまう患者さんは強いストレス下にある場合が多いです。ストレスは免疫力に影響します。
特に若い女性は歯周病が進んでしまって歯ぐきがやせてきたり、歯を抜かざるを得ない状態だと大きく落ち込む場合があります。
20歳代で歯を失ってしまうのは、とてもつらいことです。
 
こういったことを防ぐために痛くないから“平気”、“大丈夫そう”といった自己決定をせずに、お口の中の専門家である歯科医師、歯科衛生士に定期的にチェックしてもらうことが大切です。
 
 
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横浜相鉄ビル歯科医院 吉田