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2019/06/08

[歯の治療に関すること]

世界で最も患者数の多い病気 それは口の中で起こります。

こんにちは。
皆さんは世界で最も患者数の多い病気が何かわかりますか?
知ってる方も近年は多くなってきたのですが、返答として高血圧とお答えする方が多い印象です。
答えは実は歯周病なのです。
 
2001年に歯周病があの「ギネスブック」に登録されたのです。
このギネスブックでは、歯周病を「この惑星上で、この症状から逃れることができる人はほとんどいない」と説明しているほどです。
ほぼ全ての人が歯周病になると考えられます。
実際に日本の成人の8、9割以上に歯周病の症状があると言われています。
歯を失う原因第1位も歯周病なのです。
 
その歯周病は糖尿病、動脈硬化(狭心症・心筋梗塞、脳梗塞)などの全身疾患の原因になることもあります。
医療全体を考えると、患者数の多い歯周病をしっかり治療することによって他の全身疾患の患者数も減らすことが効率的有効的であると言えます。

歯周病の怖いところがsilent diseaseと呼ばれ、症状が気づきにくいところにあります。気がついた時には大きく進行していて取り返しのつかない状態、そんなケースも少なくありません。
歯の表面には歯垢という細菌の塊が付着します。この歯垢1g中には約1000億もの細菌が存在すると言われています。
歯垢はブラッシングしないとどんどんと層が厚くなります。
また細菌はバイオフィルムという細菌同士が絡み合ったネットワークを形成しており、多種多様な細菌が数億といる状態です。
そのため、いわゆる特効薬というものが存在せず消毒薬もバイオフィルムの中まで浸透しません。
バイオフィルムの唯一の除去方法がブラッシングなのです。いくらうがいを頑張ってもバイオフィルムを機械的に除去しないと意味がありません。
 
歯と歯茎の隙間にある細菌が原因で歯茎が炎症を起こして腫れたり、出血が起こり始めます。これが歯周病の第1段階で「歯肉炎」という状態です。
歯肉炎がひどくなると「歯周炎」へと変わります。歯周炎は更に深部の歯を支えている骨まで炎症が波及し、骨が溶け始めた状態です。
 
 
【歯周病の症状について】
・朝起きたとき、口の中がネバネバする。
・ブラッシング時に簡単に出血する。
・口臭が気になる。
・歯肉がむずがゆい、痛い。
・歯肉が赤く腫れている。
・歯が浮いた感じがする。
・食事の時に歯に痛みを感じるようになった。
・歯が揺れる。
・歯が長くなったような気がする。
・歯と歯の間の隙間が大きくなってきた。そこに食物が挟まる。
 
 
上記のようなものはいずれも歯周病の症状です。複数あてはまる方は歯周病が進行している可能性もあるので必ず歯科医院を受診してください。
 
 
【歯周病と全身疾患について】
歯周病は全身疾患に悪影響を与えることが明らかになっています。
 
・狭心症・心筋梗塞、脳梗塞
 一番の影響として起こるのが血管の硬化です。
 アテローム性動脈硬化症(コレステロールなどの脂質が動脈内膜におかゆ状に沈着した動脈硬化)の程度が、歯周病と関連することがわかってきました。
 アテローム性動脈硬化が起きている部分から歯周病菌が検出されたという結果が報告されています。
 これは、歯周病菌が血管に直接障害を与えたり、歯周炎時に出る炎症性サイトカインという物質が血流を通じて心臓や血管に移動し、血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化されて、心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。
 血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。
 硬化して狭くなった血管が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞といった命を脅かす病気を発症することがあります。
 
・糖尿病
 糖尿病になると体の免疫力が落ちます。歯周病に対しても抵抗性が弱くなるので、糖尿病になると歯周病が悪化すると言われています。
 反対に、歯周病で血糖のコントロールが悪化し、糖尿病にかかりやすくなったり糖尿病が悪化したりするということも明らかになってきました。
 
その他にも、感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎、早産、低体重児出産、骨粗鬆症、関節炎、腎炎、アルツハイマー病などとの関連性が指摘されています。
多岐にわたる疾患に影響するということがわかると思います。
 
 
1人1人が歯周病にならないように正しいセルフケアの習慣を身に着け、定期的にメインテナンスを受けましょう。
お口のトラブルや不安があれば、怖がらずに当院にご相談、治療を受けてください。
当院では歯周病の予防、メインテナンス、検診に力を入れております。
 
 
横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田