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2019/04/01

[歯の治療に関すること]

噛む力と顎の形

こんにちは。
今回は題名の記事となります。
噛む力と顎の形には密接な関係があると古くから言われていましたが、両者の関係のメカニズムは不明でした。
今回、噛む力が顎の骨を造り変えるメカニズムが解明できたとの発表を目にしたので、記事にしたいと思います。
 
実験的に噛む力を強化したマウスの顎の骨では、IGF-1という活性物質の発現上昇とスクレロスチンという活性物質の発現低下を起こすことがわかり、
骨の形成を促進させることが東京医科歯科大学、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の研究グループによって明らかになりました。
強く噛めば、顎の骨の形が噛む力に耐えられるよう最適化してくるということです。
噛むという刺激が顎の骨のどの部位にどのような影響を及ぼすかの研究が少なく、歯科矯正治療への応用が難しいのが現状でしたが、
今回の研究により、顎の形や大きさの不調和に対する矯正治療法開発の糸口となることが期待されるとのことです。
 
 
現代人は食べ物の変化によりファーストフードなどを食べる機会が増え、あまり咀嚼回数や咀嚼力を使わなくなってきました。
こういった背景から歯並び・噛み合わせの異常や顎の形や大きさの不調和をきたす方が増加してきていると言われています。
それにより、発音不良や消化不良、顎関節症、睡眠時無呼吸症候群などの原因となることもあると言われています。
このようなことの予防や、新たな治療法によって歯の移動や顎の成長の誘導ができれば、現在なかなか良くならない顎関節症や睡眠時無呼吸症候群の方でも、
新しい光となりうるかもしれません。
また簡便な咀嚼トレーニングにより適切な顎の成長を誘導できる可能性もあり、身近なところから予防できることも期待できます。
 
今後もこの分野の研究が進むと、近い将来皆さんに提供できる日がくるようになるので、更なる研究の発展に期待したいところです。
 
 
横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田