スタッフブログ

     
2019/03/12

[日々の徒然なるままに]

東日本大震災から8年 震災時の歯科の役割

こんにちは。
昨日は東日本大震災から8年の日となりました。
もう8年も経ったのかというのが私の感覚としてありますが、政府の地震調査委員会によると、
地震活動は発生する前と比較してまだ活発な状況にあるとのことで、あらためて注意を呼びかけているようです。

さて震災後には様々な課題があるかと思いますが、歯科としてどんな役割を果たすべきことが
あるでしょうか。
考えたことがない皆さんにはなかなか難しいと思うので具体的に説明していきたいと思います。

まず思い浮かぶと思うのは、口の中に痛みがある場合です。
虫歯や歯の神経の炎症、歯ぐきや親知らずの炎症といった緊急性ものや、
入れ歯が当たって痛い等もあります。
阪神・淡路大震災の時のデータでもこういった問題は多くあったようです。

震災時は歯科医院も診療をおこなえない状態となるため、
大きな避難所とか保健センターとかに緊急診療できる体制を作ったり、
移動診療車が稼働したりします。
このような場所での応急処置がまずは歯科の対応すべきことの一つ目と言えます。

次に、誤嚥性肺炎の予防が挙げられます。
実はこれが一番重要であり、歯科からの提言がなければ予防できないと考えています。
(誤嚥性肺炎とは口腔内の細菌を誤嚥してしまうことによって起こります。)
震災関連死が一つの課題として挙げられていたと思いますが、
阪神・淡路大震災の時には関連死1位・呼吸器疾患、2位・心疾患、3位・脳血管疾患であったとのことです。
かなり多くの方々が誤嚥性肺炎ではないかと疑われていたとのことです。

水不足や水場がなく歯を磨く環境がない場合、口の中が不衛生になります。
また、避難所では人前で入れ歯を外すのを嫌う方も多いので、汚れたまま寝てしまい、
口の中の細菌が増加してしまった方が多いと考えられています。

このようなことから口腔ケア、入れ歯の清掃の必要性が大変重要です。
単に虫歯や歯周病の予防だけではなくて、肺炎の予防に繋がるのです。
被災者の命を守るという意味で、口腔ケアは命を守るケアだということを
歯科から積極的に啓発・提言していかなければいけないと考えます。

その他に歯を見て身元確認の作業を行ったりする場合もあります。
歯科としても東日本大震災での新たな課題等をよく調査して今後に生かしていくべきだと思います。

震災後の歯科の役割はとても大切なことであると理解いただけたと思います。
今後ももっと周知され、将来的に震災が起こったとしても誤嚥性肺炎で亡くなる方が少しでも減るようになることを願っています。

横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田