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2019/01/23

[歯の治療に関すること]

フッ素 再石灰化、歯質強化

こんにちは。

今回は皆さんもよく耳にするであろうフッ素について書いていきたいと思います。
フッ素入りの歯磨き粉が虫歯に良い、とよく聞くけどどうしてなの?と疑問に思っている方も多いと思います。
 
まずフッ素についてですが、元素として学習したことがあると思います。
反応性が強く単体であることは少なく、フッ素化合物として他の元素と結合した形として存在し、天然には宝石や岩、土壌に含まれています。
また食物にも含まれているので、食事として体の中にとりこまれています。
 
そういったフッ素ですが、前述の通りむし歯に良い効果があるため歯科業界ではとても重要な役割を果たしています。
実際にむし歯にどういった作用があるかというと
 
①むし歯によって溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す再沈着(再石灰化)を促進して歯を修復する。再石灰化促進作用。
②酸に対して強い丈夫な結晶構造になり、歯の質を強くする。歯質強化作用。
③むし歯の原因菌が酸を出すのを抑え、歯が溶けてしまう(脱灰)のを抑制する。酸産生抑制作用。
 
といったことが挙げられます。
むし歯予防のため、毎日のケアにフッ素を取り入れることが効果的です。
 
また、むし歯はなりやすい人とそうでない方がいます。
食習慣(甘いお菓子をよく食べる人、食事の間隔が短い)、歯みがきの習慣や磨き残しの量、
口の中のむし歯菌の量、歯の質、唾液の量(唾液には抗菌作用や、酸を抑えて中性にする効果がある。)などの影響を受けますが、
リスクが高い方は特にフッ素活用をオススメします。
それと同時に食習慣や歯の磨き方も見直すことが重要です。
磨き残しは見えにくいところにあることも多く自分で認識することは難しいため、定期的な歯医者さんでのチェックと指導を受けることが大切です。
 
チェックの際にむし歯になりかけている、つまり穴があく一歩手前の初期むし歯であることもあります。
穴があいてきてしまうと元に戻らないので、この段階でのケアがとても重要です。
しみるとか痛いだとかの自覚症状がなく、見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、ご自身での発見は難しいです。
穴があいて治療が必要となる前に再石灰化し健康な状態に戻せると歯の寿命も長くなります。
 
 
 
実際にフッ素の利用について説明します。
フッ素でのむし歯予防の観点で言うと、歯の生えたての頃にフッ素を利用することが効果的と言われております。
そのため、乳歯の時期や永久歯の生えたてである中学3年生頃までの時期に使うと一番効果があります。
中学生までフッ素うがい(フッ素洗口)というのを続けた子は大人になっても虫歯が少ないという研究結果も発表されています。
 
上記のように歯磨き粉の他に、フッ素洗口とフッ素塗布というものがあります。
それぞれについて簡単に説明します。
 
 
まず歯磨き粉のフッ素についてですが、日本において9割以上の歯みがき剤に配合されています。
成分はフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムとして配合されています。
たっぷりとかつ適正量(子供は飲み込んでしまい量が多いと体にあまり良くないです)使うことが推奨されており、
成人で1センチと少々、乳幼児ではほんの少し5mmほどが良いとされています。
また歯磨き後に水で強くうがいをするとフッ素が流れて効果が薄れるので、簡単なうがい程度でとどめることが理想です。
 
 
 
次にフッ素洗口についてです。前述の通り歯の生えたての時期に行うことが効果的のため、主に子供を対象とします。
フッ素を含んだうがい薬で30秒~1分間うがいをする方法です。
1日1回または1週間に1回の利用法があります。
家庭や幼稚園・保育園では1日1回、小・中学校では1週間に1回がすすめられています。
飲み込んでしまわないように4歳以上の子を対象に行います。
継続することで予防効果が高まります。
 
 
フッ素塗布についてです。
これも主に子供を対象(1歳半頃から行うことができる)にしますが、成人の方でむし歯のリスクが高い方や、高齢の方の歯の付け根のむし歯予防にも応用します。
歯医者さんでフッ素の液やゲルを歯に塗布する方法です。(家庭などで自分で塗布することはできません。)
年に数回塗布することが効果的で、1年に2回~4回の利用がオススメです。むし歯のリスクがある方は、2ヶ月に1回ずつというように回数を増やします。
 
以上のように普段のブラッシングでの利用から、歯医者さんでの応用まで行いフッ素予防効果を高めて健康で丈夫な歯を維持していきましょう。
 
 
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横浜相鉄ビル歯科医院 吉田