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2019/01/12

[歯の治療に関すること]

IPS細胞 再生治療

こんにちは。
今回はIPS細胞を利用した頭頚部がんへの新たな治療法についてニュースで目にしたので、
IPS細胞や再生治療について記事にしたいと思います。
なお頭頚部がんとは鼻や口、喉、あご(顎)、耳などにできるがんの総称です。
 
 
理化学研究所と千葉大学のチームによると、
IPS細胞からNKT(ナチュラルキラーT)細胞という数の少ない免疫細胞を作り、血管に注入する。
それによってがんを縮小、抑制することがマウスの実験で得られた、とのことです。
まだ実際に患者さんに応用したケースはないようですが年内に動きがあるようです。
 
このようにIPS細胞は発表されてから様々な分野で応用しようという研究が進んできています。
 
IPS細胞とよく耳にはするけどいったい何なの?という方も多いかもしれません。
2006年、山中伸弥教授率いる京都大学の研究グループによってマウスの皮膚の細胞から初めて作られ、話題となりました。
皮膚などの細胞に誘導因子をいれ培養することによって分化万能性と増殖能を得た細胞のことで、
人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells)と言い、頭文字をとってIPS細胞と呼ばれています。
分化万能性とは多くの細胞に分化できる能力です。
自己複製能を持ちほぼ無限に増殖できます。
 
こういったことから再生医療の分野において重要な役割を果たすと期待されています。
分化万能性から様々な細胞に変化することができるので、体の様々な種類の組織に対応ができ、
失われてしまった機能を回復させることが可能となると言われています。
 
実は歯の中にある神経には歯髄細胞という細胞があるのですが、この細胞からIPS細胞を作製すると
皮膚などの細胞に比較して増殖能力が高いと明らかになっています。
乳歯や親知らずなどで健康な状態のまま抜いた歯は特に利用価値があると考えられます。
その多くは破棄されてしまうので近年では、歯髄細胞を採取して増殖し凍結保存しておく
歯髄細胞バンクという働きが始まっています。
これから様々な分野のところで再生医療が実用化されて応用されていくことでしょう。
 
そして将来的には、歯周病で失ってしまった骨を再生できたり、歯の中の神経を再生できたり、
歯そのものが再生できるなど夢は膨らむばかりです。
 
今後の再生医療の発展に大いに期待したいところです。
 
 
横浜駅徒歩7分
横浜相鉄ビル歯科医院 吉田