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2019/10/08

[日々の徒然なるままに]

ノーベル医学生理学賞

こんにちは。
先週も記事にしましたが、7日に2019年のノーベル医学生理学賞が発表されました。
日本人の2年連続の受賞は惜しくも逃す形になりました。
今回受賞したのは酸素低下時の細胞応答の仕組みを解明したという内容です。
ご存知のように私たちは、呼吸で酸素を取り込み、細胞に供給しています。その代謝率を調節するために、細胞は利用可能な酸素の量を検知していると言われていましたがその仕組みは謎のままだったのです。
今回の解明によって、生命活動の維持に欠かせない細胞の機能の極めて基本的でかつ重要なプロセスが明らかになったと言えます。
 
今回キーとなったのは、低酸素誘導因子(HIF)というたんぱく質とそれを分解する酵素の解明です。
HIFは、低酸素状態になると細胞をそのストレスから解放するために働き出すことがわかりました。
平常時や高酸素状態においては、HIFを分解するプロテアソームという酵素が働いているとわかりました。
この酵素は、酸素レベルが低下するとHIFを増やしてホルモンの産生を促進し、赤血球や血管をつくるよう促します。
意図的にこれを操作できるようになれば医療への応用が期待できます。
 
慢性腎不全の人は赤血球を増やすホルモンをうまく作れず貧血になります。
そこでHIFを活性化してホルモンを十分に分泌させる貧血治療薬が開発され、日本でも9月に承認されました。
また、がん細胞は酸素が不足するためHIFを利用して成長を続けます。HIFを制御することでがんを抑える研究が進んでいるとのこと。
 
今回の解明で、人体にあらゆる要素に影響を及ぼし、とても広範囲に適用できる発見と評価されたようです。
今後も様々な研究が活発に行われ、あっと驚く発見や新薬等が見つかることに期待したいですね。
 
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